要点
- 武家は「武士の家」と「武士の側」の両方を指す。一つの家を指すこともあれば、公家に対して武士の世界全体を指すこともある。
- 公家と対になる言葉。朝廷で官職に就き政治や儀式を担う公家に対し、武力で国を治める側が武家と呼ばれた。
- 幕府は武家の政権。鎌倉・室町・江戸の幕府は「武家政権」と呼ばれ、征夷大将軍が武家の頂点に立った。
公家と武家は、何が違うのか
| 公家 くげ | 朝廷に仕え、官位と儀式・政務を担う家々。天皇を中心とする京都の世界。 |
|---|---|
| 武家 ぶけ | 武力を本分とし、土地と人を支配する家々。幕府を頂点とする武士の世界。 |
武家も朝廷から官位を受けますが、それは家の格式を示す飾りとしての意味が強く、実際の力は所領と家臣団にありました。この「朝廷の権威」と「武家の実力」の組み合わせは、戦国時代を読むうえで大切な視点です。詳しくは公家とはと官位とはで整理しています。
武家の頂点は将軍、では関白は?
- 武家の頂点は征夷大将軍。室町幕府の将軍が力を失っても、「武家の長=将軍」という通念は残り、徳川家康もこの形で江戸幕府を開いた。
- 関白は本来、公家の最高職。藤原氏の流れをくむ五摂家だけが就ける官職で、武家が就くことは想定されていなかった。
- 秀吉の関白就任は、武家が公家の頂点に立った異例の出来事。将軍ではなく関白を選んだ背景には、朝廷の権威を使って全国の大名に停戦を命じる狙いがあったと考えられている。
秀吉が築いた豊臣家は、武家でありながら関白と「豊臣」の姓を柱にした、公家と武家の境をまたぐ家でした。その意味は関白とはで詳しく読めます。