朝廷の用語 / 役目と格式

官位とは

官位は、官職と位階を合わせていう言葉です。人物紹介で「従四位下・左近衛中将」のように書かれるとき、前半が位階、後半が官職で、二つを合わせてその人の朝廷での地位を示します。

官職+位階官位相当制朝廷の格式

官位は、一語でも二つの要素を含む

官職

何の役目・ポストか。右大臣、近衛中将、○○守など。

位階

個人の序列・格式。正三位、従五位下など。

官位

官職と位階の組合せ、または両者をまとめた呼び方。

歴史の文章では「官位を授けられた」「官位が高い」のように、官職・位階をまとめた広い意味で使われることもあります。厳密な区別が必要なときは、どちらを指すのかを本文で確かめると混乱しません。

官位相当制とは

律令制では、位階と官職の間に対応関係が置かれました。どの位階の人が、どの程度の官職に就くのが原則かを示す仕組みを官位相当制といいます。

この対応は時代を通じて同じではありません。中世・近世には制度の内実が変わり、戦国期の武将の肩書きも、古代の制度をそのまま写したものではありません。それでも官位は、朝廷が与える格式として意味を持ち続けました。

戦国大名にとっての官位

戦国大名が官位を受けると、それだけで領国を支配できるようになるわけではありません。しかし、天皇・朝廷との関係を示し、他の大名や家臣に対して自らの立場を公的に見せる力がありました。

信長・秀吉・家康の時代に京都の朝廷が重要であり続けた理由の一つは、将軍職や官位といった肩書きが、武力以外の正統性を示す手段だったためです。

官位を読む四つの確認

  1. 前半の「従五位下」などが位階
  2. 後半の「○○守」「左近衛中将」などが官職
  3. 二つが並べば、原則として官位として読む
  4. 戦国期は、肩書きと実際の支配力を同一視しない

官位から、どこへ進む?

参考にした資料